1950-01-01から1ヶ月間の記事一覧

涼宮ハルヒの憂鬱番外編 朝倉涼子の誘惑シリーズ その5

朝倉涼子の誘惑12 「おはよう」 朝っぱらから真っ平らな挨拶に、俺は振り返った。 もちろんそこに居るのは長門有希。高校へと続く坂道の、ようやく五号目というところであろうか。どうやら走ってきた様子だが、足音のひとつも聞こえやしなかった。ひょっと…

涼宮ハルヒの憂鬱番外編 朝倉涼子の誘惑シリーズ その4

朝倉涼子の誘惑10 参勤交替する外様大名のような陰鬱な気分のまま駅前に着いのは、まだ約束の時間の10分前。春の太陽は俺の境遇を嘲笑うかのように照り付け、朝っぱらからウザいほど元気な天気予報士によれば、図々しい事に今年一番の気温になるそうだ。…

涼宮ハルヒの憂鬱番外編 朝倉涼子の誘惑シリーズ その3

朝倉涼子の誘惑8 SOS団兼文芸部室には来客用の湯のみが用意されているのだが、ここ最近までその来客用などという名目は有名無実化しており、言わば鶴屋さん用であった。 ところがこれまでのアレやコレやといった展開によって、今では完全に朝倉用と化してお…

涼宮ハルヒの憂鬱番外編 朝倉涼子の誘惑シリーズ その2

朝倉涼子の誘惑6 「さあ、どれが良いか選んで。ただし審査員は2人しかいないからキョンと古泉君で話し合って、これという1つに搾ってちょうだい」 ハルヒが並んだ4人を示す。目移り――いや、目に痛い色彩と言うべきか。 「あ、自分の感想じゃなくて、一般…

涼宮ハルヒの憂鬱番外編 朝倉涼子の誘惑シリーズ その1

※注:「突然ハルヒが朝倉を新団員として連れてきた」という内容の他の方の掌編を前提に書いた為、「誘惑1」は存在しません。 朝倉涼子の誘惑2 長門に目配せすると、 「制限モード」 できれば20文字以上40文字以下で頼む。 「パーソナルネーム朝倉涼子には…