魔法少女リリカルなのはA’s #13

 無難にまとめて良かった。と言いつつ最後の最後で大騒ぎ。
 話全体の存在感は、フェイト>はやて>なのは、って感じだったなぁ。いや、なのはが頑張ったおかげでいろいろ助かってるというのは解るんですがw なにせ戦技教官殿ですから、まあこういう役割でいいんじゃないでしょうか。
 アルフに子犬を進められるザフィーラが良い味出してる。
 一期の時に、ラストシーンになって初めてエンディングテーマの雰囲気が合ってるって話があった。で、二期のまいらーもそこそこ合ってるのに、凄まじい飛びっぷりに動揺して気にする暇もなかったよ。
 なんでも、30分前にTVKで最大級の地雷が炸裂したとかで、その辺も含めていろいろと大変な一日だったようだ。あっちは普段見ないけど、最終回だけは見てみよう。
 以下総評。
 
 短い話に余計なキャラを詰め込むと各描写が少なくなって話の作りが自然で無くなってしまう、という落ちを地で行った感じ。
 一期は4話から11話までなのはvsフェイトだけで構成されていたんだけど、1クールならそれくらいでも良いどころか、それくらいは必要だと言う事なのだと思う。プレシアは本編では殆どただの悪人で、小説で補完しないと背景までは読み取れないけど、わざとそういう2段階の理解度を設けたおかげで、違和感がどこにも残らなかった。
 二期はとにかくグレアムの意図が伝わらなさ過ぎで、第3勢力を作って三つ巴という構成は理解できるものの、ただただ不完全燃焼ばかりが続く展開に。しかも最後の敵は本編のみでは完全に悪かつ無機物で、どこか機械的な終盤。バトルがメインという作りにおいてこの2点は痛かった。まがりなりにも人間味溢れる悪人がラスボスに居るべきだという、ある意味当たり前な話。決着をつけさせないという展開が使いやすいのは良く解る(笑)んだけど、引っ張り過ぎてもあまり良くないよなぁ。
 デバイスに関しては言う事無いな。フルドライブによる破損の危険が余裕で回避できてるところだけ、せっかくの設定が使えず流れが変だけど、単に尺が足りなかったかな。カートリッジシステムは発想の時点で勝ち。ただ、管理局組の排薬&スピードローダーとマガジンでのリロードだけ見たかった……。あと、支援系という分野が多く登場したのに、目立たなかったのがちょっと勿体無いかな。
 作画は全体的に一期よりは持ち堪えてたけど、7話と12話のアクション専用作画はどうなんだろうね……。派手に作れば良いにしても、もう少し揃えて欲しかった。U局にしては動き過ぎである負担を考えればもの凄く頑張ったんだとは思うんだが。
 SoundStageがまだ02、03と残ってるだろうから、いろいろと補完作業をするんだろう、というか、してくれ。特に闇の書の事情回り。やはりある程度は理由付けしとかないと足りな過ぎる、ラスボスなのに。
 で、次回作の話ですが、とりあえずまだ不透明な辺りに焦点を合わせて下さい。レイジングハート誕生の話(なのは)、スクライア一族の話(ユーノ)、アルハザードの話(フェイト)、ちびリインの話(はやて)、でお願いします。なんだ、ぴったりだな。
 ……もちろんタイトル変える訳にいかないんで、闇の書事件の半年後で。