乙女はお姉さまに恋してる 〜櫻の園のエトワール〜

 P.234の1行目から、奏と響姫が2人で話しているところ。

「それにしても先程は……本当に失礼しました」(響)
 響姫は改めて謝罪し、頭を下げる。
「そんな、もう良いですから……ね?」(奏)
「……あの子たち、普段はあんなこと全然云わないのに。やはり状況は人を変えるものなんでしょうか」(響)
「ふふふっ、そうですね……それにしても、お互いに苦労しますね」(奏)
「ええ、本当に。エルダー候補と噂されるのがこんなに大変なものだとは、想像もしていませんでしたから」(響)
「本当に。普段通りを決め込むつもりで居たんですけれど……なんだか心が折れてしまいそうです」(響?)
「響姫さん……」(奏)
 この人は、きっと声に違わぬ優しい心根の持ち主なのに違いない……奏にはそんな風に思えた。

 これ会話の順番が変だよね……? 「本当に」が被ってるところを見ると、この2行のどっちかが削られる筈だったのかな。どっちにしろ「優しい心根」に微妙に繋がって無さげだけどw
 おとボクとかマリみてのSSも書いたけど、お嬢様学校モノって口調がみんな似てるから物凄く難しく感じる。会話文を長く続けられないんだよね。小刻みにワンクッション入れていかないと誰が喋ってるのか分からなくなっていくから。てかもう3人以上では喋らせたくない。なのに生徒会だの寮だの大人数になる舞台ばっか……。
 えーと、本の内容は、完全に後日談。卒業から少しなのかなと思ってたら、奏の年代が3年になってエルダー選挙までの14ヶ月くらいだから随分長い。中身は飛び飛びだけど。貴子シナリオの後って設定で、君枝の枠も多めに取ってあるのが良い。おとボクの展開はこれでもう完全終了なのかな。ちと寂しい。
 ……しかし、瑞穂は今でも学院に戻る時は女装してんのか……。あんたもうそろそろ20だよね……。