涼宮ハルヒの憂鬱 #11 射手座の日 その2

 そういや、コンピ研部長、顔は青いけど、首は肌色のままな事に気付きましたか?w
 さて、アニメでは、

「勝ちたいのか?」→こくり
「インチキすんなって言ったろ」→「インチキしているのはコンピ研のほう」
「修正を施したいと思う。許可を」→「よし、やっちまえ」

 という流れ+ラストの、本の上のキータッチ。ここで視聴者が長門の真剣な眼差しに感じるのは「勝ちたそう」準じて「楽しそう」というポジティブなイメージが優先されている気がする。
 ところが原作では、情報操作を封印され、イカサマを使われ、インチキ呼ばわりされ、挙げ句に出た言葉がキョンに対する、

「わたしの情報操作能力に枷をはめたのはあなた」

 だった訳で、キョンに「オーラが立ち昇り」「激昂している」という印象を与えるまでに長門はどうやら"怒っていた"。アニメ版には無かったコンピ研のもう一つのイカサマ"ワープ機能"に対して「インチキにはインチキ、しかしやりすぎない程度に」という報復を仕掛けるくらいに怒っていた。もちろん勝ちたいから怒ってた訳であまり変わらないと言えば変わらないけど、こちらはどちらかというとネガティブなイメージ。
 個人的には、この印象がこの後の「消失」に繋がっているような気がする。だから、そこが今回最も違和感のあった部分かな。
 ただし、話の作りが燃え展開と終盤の盛り上げ重視だった事から、ポジティブな流れに乗せるのは悪くない改変だったのでは、と思う。原作のそれは基本的に地味な話だったし。
 
 ところで、時系列順では、ハルヒの物語は「憂鬱1〜6」で一旦まとめられる訳だが、長門の物語は「憂鬱4」→「ミステリックサイン」→「エンドレスエイト」→「射手座の日」→「サムデイ イン ザ レイン」てな感じにもっと長いスパンで語られる。要は「憂鬱6」が最終話になる地上波放映はハルヒの物語、そして時系列のDVDは長門の物語。
 という事で、長門のまとめ「消失」はやっぱOVAになるって事でどうでしょうかw
 いや、「溜息」と「消失」と短編で2期やってくれても全然いいんですけどね!