南紀旅行

9月15日

 朝9時頃の電車で東京へ。本当はもっと早く出る筈だったのだが、よく考えるとラッシュにぶつかる事に気付いて遅らせてみた。新幹線の予約しなくて良かった。
 10時頃の新幹線で京都へ。京都12時半着。駅前の駅地下で昼食。ソバと丼物のセットだったけど、まあ普通に駅地下のランチセットですな。食事は気にしないつもりだったのでこの辺は適当。
 バスで清水寺へ。

 京都での行き先も考えていなかったので、何か行事をやっていると言う清水寺に行ってみた。青龍会と言うらしい。よく分からないのでとりあえず拝んでおいた。

 三年坂から二年坂へ抜ける。八坂神社の北にある店で抹茶ソフトを立ち食い。外人さんがそこらのハトを激写してるけど、もうちょっと撮るものあるだろ何か。八坂神社の中にあるお社を片っ端からお参り倒して四条通りへ。
 辻利でさらに抹茶ソフト。つうか食べ比べする為にさっきも食った訳なのだが、やっぱり味が濃くて旨い、気がする。お土産に高そうなお茶っ葉を買う。
 夕飯に駅ビルでとんかつを食い、京都駅南側のホテルへ向かって1日目終了。バスで送迎してくれるってのすっかり忘れてて歩いてしまった。てか、京都駅の大階段って登ってもただの展望台なのね……。通り抜けられるとか何か意味があるのかと思ってたわ。

9月16日

 8時過ぎに京都駅から奈良線伏見駅へ。もちろん伏見稲荷です。

 絶対この猫すぐそこの商店の売り上げに貢献してるだろ……。きたないねこきたない。
 もうちょっと早く出ればよかったんだけど、時間的に頂上まで行けなかったので途中で引き返す。京都駅に帰って、おみやげ購入&発送。京都っぽい駅弁とお菓子などを購入。
 京都発、新宮行のオーシャンアローに乗車。グリーン車の1Dって席を取ったけど、予想以上にテンション上がって面白かった。これはホント高い分の価値ある。

 京都から大阪、和歌山あたりは代わり映えのない風景だけに、正面が見れる楽しさってのは重要な気がする。

 \海だー!/
 一番景色の良い辺りでスローダウンしてくれる辺りはさすが観光列車。今回は五能線に行くかこっちに来るかで迷ったけど、こうなると五能線もいつか行きたいな。
 4時間を超える乗車時間だったけど、時間を気にさせない面白さだった。でもこの席に乗っちゃうと、同じ値段で他の席に乗る気はしないだろうな。
 新宮で特急ワイドビュー南紀に乗り換え。さらに2時間かけて伊勢市へ。伊勢市駅前のファミレスで夕食。無理矢理に和食にしたけど無駄な足掻きだった。近くのホテル泊。夜に実家へ電話したりなど。

9月17日

 朝早く起きて伊勢神宮外宮へ。7時半ごろか、さすがに人は少ない。入り口で何かしらのこぢんまりとした行事をやっている。全部お参りして1時間強ほどかな。9時前には内宮へ向かうバスに乗る。

 内宮はさすがに神秘度アップ。雰囲気ある。時間的にもまだまだ人の少ない頃だったので、静かで良かった。藁葺き屋根から草が生えているのが素敵。こちらも隅々まで見てゆっくりお参りして回っても、所要時間は2時間ってところか。途中で川を眺めながら休憩。
 仕方ないとは言え、お社の前に警備員が立ってるのがイマイチかなぁ。
 11時過ぎには伊勢神宮からおかげ横町へ。

 噂の伊勢うどん。食った人が皆、あまり旨く無いと言うまさしく名物に相応しい一品。不味くは無いと思うんだけど、まあ旨くも無いな。
 その後、松阪牛串、松坂牛コロッケ、だんご、練り物などなど食べ歩き。赤福本店はスルー。一番旨かったのはコロッケかなぁ。一番がっかりだったのは牛串。つまり安いものにちょっと金かけると旨くなるって事なんだろうか。
 お参りも済み、腹一杯になったので荷物を預けてあった伊勢市駅まで退散。この時点で13時頃。名古屋に15時。予想より早く終わって、これなら明るいうちに東京まで帰れるなぁと思っていた。思っていたんです。

9月18日


 伊勢で実家に電話した際にオカンが「立山アルペンルートってテレビでやっててね、行ってみたいなー」とか言ってたのを聞いた訳です。急遽、名古屋駅で富山のホテルと特急券を取って20時頃に富山着。適当すぎる。
 立山黒部アルペンルートは、長野から富山を様々な乗り物を乗り継いで通り抜ける山岳交通網。富山側から入ったので、まずは富山地方鉄道

 凄いわ。入り口とは思えないほどいきなりクライマックス。平日の朝だったから学生が乗ってたけど、毎日これ見て通う通学とかどんなもんなんだろう。まあたぶん面倒なだけだと思うけど。

 続いてケーブルカー。乗ってから、一番後ろに乗るべきだという事に気付く。景色はめちゃめちゃ良いけどなかなか見えないのがもどかしい。
 さらに高原バス。立山は一般車の乗り入れが禁止されているので路線バス専用。バスだけで1500メートルほどの高度を稼ぐ。バスの出発点には伊勢神宮にも負けないほど太い幹の木々もあるけど、30分ほどで森林限界を迎えると一面の原っぱ。山の上、室堂着。

 無音すぎ。風が無いと完全に音が無い。1時間強しか時間が無かったので池の周りを歩くだけにしたけど、これは1日いられるなと思った。あとやっぱ(個人的には)文化遺産より自然遺産だなと。ここ世界遺産じゃないけどさ。つうか立山でこんだけ凄いとか白神山地とか知床はどんだけなんだ。やっぱ五能線白神山地の旅も行かねばなるまいと思った。
 そういえば、午前中に出たせいで峰々の方に太陽があったのが痛い。あと季節的に微妙な時期だしね。紅葉は凄そうだ。ちなみに9月中旬の午前10時頃で気温10度ちょい。長袖持ってって良かった。と言うか夏でも長袖必要。
 ただ今回、平日に旅行したけど、やっぱり人が少ないってのは大きなアドバンテージには違いない。これで山の上が人だらけだったら正直泣けてくる。公式ホームページには人出予想なんかもあって、連休など混む時期は酷い事になるらしい。平日最高。


 電車の旅って車窓からの眺めも重要だと思うから、日の出と共に出発して暮れたら泊まるのが良いと思ってる訳ですよ。それで明るいうちに東京に着きたかったから早めに抜けたけど、これはもうちょっと粘ってゆっくりしてくるべきだった。
 室堂からトロリーバス立山の真下を抜けて大観峰大観峰で昼飯代わりに梨を食う。好物と良い景色、素晴らしい。大観峰からロープウェイで黒部平。黒部平からケーブルカーで黒部ダム。このケーブルカーにしろトロリーバスにしろ、環境配慮で全部トンネルってのが偉いような残念なような。

 \ダムだー!/
 この時期、放水はずっとやってる。これも眺めていて飽きない。いちごソフトを食う。今回の旅でソフトクリーム何個食ったよ。
 最後にもう一度トンネルのトロリーバスに乗って扇沢駅着。ここが長野側の入り口。
 で、帰り。JR大糸線信濃大町駅までバス、そこから特急あずさで3時間半かけて新宿、という予定だったけど、偶然ちょうど長野駅行きの特急バスが出ていたので乗車。扇沢はまだまだ山奥なのでそこから降りるまでの景色もなかなか良い。長野駅から新幹線で東京17時着。明るいうち、と言うよりラッシュ前に帰れて良かった。
 アルペンルートは、通り抜けなら今回のように富山→長野が良いと思う。特に富山地鉄のオープニング→立山高原バスの段々植生が変わっていく感じ→室堂で圧倒、って流れがとても楽しい。逆だと前半部分が地下ばっかでどうなのかなー。バスが下りってのもいまいちだと思うし。
 ちなみに3泊4日で8万くらいかかりました。特急に乗りまくりだったからな……。